PRIDE-GP2005決勝戦

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200508/28/index.html
地上波では火曜日の7時から。ネタバレしまっせ。



中村和裕vsイゴール・ボブチャンチン

フィジカルの差で勝ったようなものか。
そうなると予想的中といった感じですね。


にしてもカズは全体的な技術が“雑”だと思う。
あのクワガタタックルにしたってサブミッションにしたって。
V1アームロックはしゃあないにしても、腕十字の入り方は何回同じ事やってるねん。
なんでそんな口振りなのかって?
僕が道場でやってる事と全く同じなんです!!
十字に入るとき、相手との空間が開いてしまうと逃げる隙を与えてしまって奥まで入れず逃げられるんですよね。
どうせ総合なんだから、相手の顔面スレスレに足を通らせて十字に入ればいいんです。
なんか自分を見てるようで少し親近感がわきました。


その辺を改善すれば十分世界相手にやっていける筈。
ていうか普通にボブチャンチンに勝ったって凄い。



ヴァンダレイ・シウバvsヒカルド・アローナ

阪神帽にSAKUベルトなんて、反則ですよ。
無条件で応援せなあかんがな!!
どうせならセコンドに桜庭が付いてても面白かったか。


おぉ〜、これまた予想通りの展開。
試合自体はいたって淡白な試合でしたが、やっぱりこの緊迫感。
これこそ格闘技の醍醐味なんですよ。
内容がどうであれ、レベルの高い試合って言うのはおもしろいもんですね。


「序盤のローが決勝にどう影響するのか」これがアローナの不安でしょうね。
時間が立つにつれ、ダメージは増えていきますから。


でもこれで優勝したら、とてつもないヒールが誕生するぞ。



マウリシオ・ショーグンvsアリスター・オーフレイム

なんとかアリスターのキャラ付けに成功した模様。
これでこそ応援のしがいがあるってもんだ。


とまぁそんな不人気ぶりから応援する事になったアリスター、序盤は良かったんですけどねぇ…。
事前番組でますだおかだの増田さんが『オランダ人はすぐ心が折れますからねぇ』と言った、まさにその通りに。*1
あのフロントチョークが外れたとたん、明らかに動きが悪くなりましたもん。
あれはスタミナ切れというより心が切れたんでしょうね。
ショーグン相手にあの足の取り方はまずいやろ。


決勝はショーグン人気が急沸だろう。
相手は天下の大悪役アローナ。(笑)



ファブリシオ・ヴェウドゥムvsローマン・ゼンツォフ

これだけの実力差があるなら何故こんなカード組んだんだ?
ミルコに勢いをつかせる為?
ファブリシオが強いのかゼンツォフがたいした事無かったのか。
どっちにせよファブリシオの極めの強さはミノタウロ以上でしょうね。
vsミノタウロが見たいかと言えばNOだが。



吉田秀彦vsタンク・アボット

吉田、二代目PRIDE男塾塾長を襲名。


案の定な試合になりましたね。
打撃が少しシャープになったのに進化が見れたが、それなら胴着は脱ぐべき。
まだまだ本物と打ち合うとなると苦戦しそうだ。
どちらかといえば打撃のディフェンスの方が見たかったんですけどね。


最後のギを使った締めは、アボットの根負けですかね。
首に完全に極まらずフェイスロック気味に入ってたので、耐えようと思ったら耐えれたはずですから。
(よくよく見ると後頭部にギが入ってるので苦しいっちゃ苦しいかも)


ヘビー級転向ですか。
カズの台頭が少なからず影響してるのかもしれませんね
とりあえず誰とやるにしてもローのディフェンスが重要かと思います。



エメリヤーエンコ・ヒョードルvsミルコ・クロコップ

煽り映像が素晴らしい。
ナレーション無しでここまでミルコの半生、そしてヒョードルの並外れた強さを表現するスタッフの技術に脱帽。
これがあるから、PRIDEは楽しい。
余りにもミルコ寄りすぎるのはどうかと思いますが。


まぁ当然の結果なのかもしれませんね。
1Rで仕留めれなかったミルコの負け。
あれだけの圧力を受けたら普通はスタミナ切れしますよ。オーバーワーク気味にも見えたし。
ほんでも下からのディフェンスを見てると相当練習は積んだみたいですね。(当たり前)
あの状態からマウントを許さなかったのは見事だと思います。
ヒョードル対策の見本となりそう。
後はあそこからどう突き放すかが打倒ヒョードルの鍵になりますね。


ハイキックを狙うとスリップの危険性があるので、細かいボクシングでいくべきだったのかも知れない。
実際1Rのカウンターのジャブでぐらついた訳ですから。


今後のミルコはどうなるのでしょう。
ここからもう1度モチベーションが上がるのでしょうか。
ヒョードルにかなわないとなると、なんかK-1に行きそうなのが怖いです。
ミルコ、もう1度這い上がって来い!!


とにかく今後のヒョードルを倒す選手の条件は、

  1. スタンドでKOする能力があるストライカ
  2. 腰が重い
  3. スタンドで距離を詰めさせずグラウンドになっても引き離せれる、手足の長い選手


こうなるとハリトーノフぐらいなのかなぁ。
個人的にはジョシュに期待。



【GP決勝 ヒカルド・アローナvsマウリシオ・ショーグン

良かった〜、ショーグンが勝って。
ここで勝ったからこそ新時代の幕開け、そして大会が締まりましたよね。
アローナはヒールとして最高の仕事をしました。(笑)


アローナはやはり1Rのダメージが残ってたように感じた。
フィジカル勝負のアローナには少しのダメージが致命傷になるんでしょうね。
ワンマッチでもう1度見たいカードです。
にしてもこんなポックリ負けさえ無くなれべ、アローナも最強レベルなんですけどね。
体のわりに、顎が弱いのかも。


とにかく新しい夜明けが起きましたよ。
シュートボクセがトーナメントじゃなくても同門対決を許すなら、男祭りはシウバvsショーグンですかね。
そしてシウバのセコンドには桜庭みたいな。
どっちにせよ統一戦は必要でしょう。
アローナvsシウバをもう1度見たいとは思いませんし。
ワンマッチであの試合をされても困りますもんね。



♯ ♯ ♯


MVPはもちろんショーグン。
個人的にはカズも褒めてあげたいですけどね。
圧勝ではないものの、ボブ相手に互角以上の闘いをしたのは凄い事ですよ。
もっと皆さん褒めてあげて。


果たしてこの大会が、今後のPRIDE戦線を変えるのか。
ひとまずミルコストーリー、シウバ幻想は終わった訳で、何かしらの変化は起きるでしょう。
とりあえずシウバには強豪と、そしてヒョードルの王座挑戦権を賭けた熱い戦いを期待します。
うん、良い大会でした。

*1:実際、リングスオランダの選手とか見てたらそうなんですけどね。