PRIDE武士道 其の九 PRIDE-GP2005 ライト級T ウェルター級T

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200509/25/index.html
もうおなか一杯の大会でした。


僕は重大なミスを犯しました。
4時開始だと思ってたのです。
スカパーにチャンネルを回すとダンヘンと長南が向かい合っている。
なぬぅ!!ディープインパクトの強さに見とれてる間に郷野タイムがすでに始まっていたのか!!
オープニング映像が見れなかったのが個人的に痛い…。



長南亮vsダン・ヘンダーソン

正直、厳しかったか。
確かにこの結果は見えていましたけどね。
もともと長南はディフェンスが巧い方では無いですし。
ダンヘンのボクテクとあのラッシュ力を考えるとどうも…。


ていうかダンヘンは反則でしょう!!
階級落としても、ミドル級時代とほとんど動き変わらんし。*1
パワー自体も変わらんし。
このトーナメントが終わるとまたミドルに戻すらしいですが、現時点でこの階級トップクラスでしょ。



美濃輪育久vsフィル・バローニ

これもだいたい予想通りですかね。
はい、テイクダウンは取れると思ってました。
バローニってレスリング出身の筋肉マンのくせに体の圧力をあまり感じないんですよね。
実際、前回の試合でも1Rまでは美濃輪ペースでしたからね。
この結果も納得できると言うか。


でも1Rのアームロックは極めてほしかったなぁ。
力の強い選手に極めるって言うのは難しい技なんですが、ウェルター級のエースならあそこは極めて欲しかったんですけどねぇ。



須田匡昇vsムリーロ・ブスタマンチ

なんか久しぶりに見たな、須田。


ブス先生スゲェ…。
バックブローもらった後に、あんなスピードで十字に入れるなんて。
須田があまりにも不用意だったと言う事もありますが、あんな入りされたら逃れられませんわな。
結局、減量組が準決勝に上がるって言うのがどうも納得できませんが。



【三島★ド根性ノ助vsチャールズ・“クレイジーホース”・ベネット 】

ようやくPRIDEで三島ワールドが見れた喜び。
これですよ、このワクワクする面白さとアホさ加減の面白さ。
たぶんカメラに向けてピースした所はPRIDE史上で1番笑いました。


技術的には勝って当然なんですけどね。
ベネットは吉郎に勝ったから「強豪」的なイメージがありますかが、テイクダウンできれば大体の選手が勝てますから。


やっぱり三島は本戦で見たかったなぁ。


♯ ♯ ♯

時間が来たんで、一旦学校に行って来ます。
続きは帰ってきてから。

♯ ♯ ♯

つづき

桜井“マッハ”速人vsジェンス・パルバー】

完全にマッハ復活でしょう!!
73kgと言う未知の減量だった訳ですが、大成功だったようです。
フィジカル的な有利があるとは言え、パルヴァーに打ち勝つなんて。(マッハもぐらつかされてましたが)
そっかぁ…、そういえば元々はこういう戦いも出来たもんなぁ。
けど重いローは持ってたか?
結果どうこうより蘇ったマッハを見れたのが、素直に嬉しかった。


ヨアキム・ハンセンvsイーブス・エドワーズ

あまりにも静まり返ってる会場に少し引きました。(笑)
仮にも世界トップレベル選手同士の試合なんだからもうちょっと盛り上がっても…。



まぁ実際クソ面白くない試合でしたからね。
両者共にアグレッシブファイターだけに、もうちょっと面白い試合になるかと思ったんですが。
まぁハンセンの動きの悪さ(後々この謎は解明される訳だが)がこの結果を生んだのかも知れませんね。
でも確かに動きが悪いにも関わらずポイントだけは取りに言ってるのを「怪しい」とはおもったんですけどね〜。


個人的にはイーブスの勝利でもいいんじゃないかと思った。


五味隆典vs川尻達也

もう言う事無い。
これが格闘技だ。
これがPRIDEだ。
これが“闘い”だ。



最高の試合を見せていただきました。
技術なんて関係ない。
凄すぎてなんて書いたら良いのか本当に分からない。

小谷直之vsルイス・アゼレード

『AKIBA系ファンタジスタ』か…。
あんな電車男おったらかなわんわ!!
酔っ払いのおっさんに三角締め



これも実力的にこうなってもおかしくは無いですよね。
KoKならまだしも、総合での小谷の実力は底が見えてますもん。
う〜ん、なんとも言えん。
所がブレイクしただけに頑張って欲しかったのだが。


郷野聡寛vsダン・ヘンダーソン

ほんまダンヘン強い。
ウェルター級選手のフィジカルで勝てる人間はいるのだろうか。
少なくとも日本人にはいない。


郷野も組み合わせが悪かったですね。
でも今回出場したこの階級の日本人では1番強いと思いますよ。
十分決勝に行けたと思います。
でもダンヘンじゃ太刀打ちできん…。


美濃輪育久vsムリーロ・ブスタマンチ

まぁ、こんなもんでしょう。
同門対決と言う時点で美濃輪の勝ちは無いかなと思いましたけど。
教えてもらってた人に勝つというのは、まぁよっぽどの事が無い限り勝てませんよね。
ボクテク、グラウンド技術共に冷静に見ればブス先生が上ですし。


でも入場の盛り上がりはサスガ。
あれに『オーイッ!!オーイッ!!』と言う掛け声が付いてしまったもんだから、盛り上がらない訳が無い。
もはやこれは凶器ですよぉぉぉっっっっ!!!!(意味不明)

桜井“マッハ”速人vsヨアキム・ハンセン

もうね、ヨアキムvsマッハとか反則ですよ。
こんなもん修斗ではありえへんカードですし、あったらとんでもないカードですよ。
しかし、それが実現してるわけですよ。
修斗日本人、負の歴史。
それを今、断ち切ったわけですよ。
階級がどうであれこの事実を喜び、噛み締めたい。
もう勝利した時は感極まるものがありました。


もう強かった頃のマッハそのものでしたね。
怖いぐらいの体幹の強さ。
これですよ、これがマッハなんですよ。
スピードもさることながら、相手を寄せ付けがたいナチュラルパワーの強さ。
もう一回見れてよかったぁ。


五味隆典vsルイス・アゼレード

五味は神。
あんだけ川尻と激闘繰り広げといて、1回戦ノーダメージのアゼレードに勝つかぁ!?
もはや恐怖すら覚えるわ。
絶対負ける思いましたけどね。
だってアゼレードですよ?前回だって一発当たるまで完全に押されてましたやん。
もう驚きすぎて言葉が出ませんでした。



♯ ♯ ♯


PRIDE武士道とは、この大会のようにあるべきではないだろうか
というよりDSEはこうしたかったのではないか。
素直に日本人を応援でき、日本人の強さを見れる大会。
準決勝なんて技術どうこうを注目してるヒマなんて無かった。
完全にタダのサポーター状態でしたね。
ウェルター級こそ日本人は勝ちあがれませんでしたが、十分楽しませていただきました。
こんな満足感のある気持ち良い大会は稀です。



やはりコレだけの選手を集めたら、それなりの大会になりますね。
疲労感こそありますが、長さ自体は全然気になりませんでした。
むしろ五味vs川尻なんてずっと見ていたいような感覚に陥りましたもん。
この二人が向かい合い闘ってる喜び。
こんな試合も、日本人同士じゃないとできない闘い。
ミルコvsヒョードルとはまた違った感情で見れた試合でした。



でもMVPはマッハ。
あんな復活劇見せられたら、たまりませんわ。
グッと来るものがありました。
DSEさん、本当いありがとう。

*1:むしろここんとこ体調が悪かったので動きが良くなったように見えた。