旅行(1日目)

第1章 出発


〜神を馬鹿にした男たち〜

AM8:30

全員集合。
天気はあいにくの雨。縁起が悪いので神社へ祈願しに行く事に。
しかし、神聖なる神社を前にしても、旅行というワクワク感のため全員がチョけ出す。
神社の境内まで全力少年・Fが走りまくり、バカ・Jが後を追随。
そして、全員が旅の安全を祈願。


しかし、誰一人まともな祈願をするはずもなく。僕が「背が高くなりますように」と言った瞬間、「旅先でいい女がナンパできますように。」「お酒が強くなりますように。」「童貞卒業できますように」「神社死ね〜!!」など、好き勝手言い放題。
神聖なる神社で何を言ってんねん。
ちなみにお賽銭は全員1円。



〜車内はカラオケか!?〜

AM9:00

2台のレンタカーに乗り、高速道路に突入。
とりあえず死んだら終わるので、安全運転で行こうと言う協約を結ぶ…が。
俺が乗る車の横を電光石火の速さで通り過ぎる物体が…Jの運転する車だ。よく見ると、全員窓から手を出し挑発している。バカだ。
しかしこれが厄介なことに、俺が乗る2号車を運転する全力少年・Fの魂に火を付けた。ていうかお前ら神社から何を競ってんねん。
グングン加速して行き、1号車をぶっこ抜き。もちろん全員で窓から手を出し挑発。そんなさなか、速度メーターを見るとスピードは125Km。殺す気か!!そのかいあって、1号車を大きく引き離す。




車内のBGMはCDしか聞けず。ほとんどの人間はMDを持ってきていたので、聞くCDは限られる。
そんな中、助手席に座る人間は「音楽大臣」と呼ばれ、車内のBGMを決める権利が与えられる。そのジャンケンで勝ったのはNE。
かかるのはケツメイシ瀧本誠のデビュー戦入場曲でおなじみ(?)の「そこにあるかもしれない」など俺はそこまで興味無い音楽ばかり。
そこで運転するFの一声「中島美嘉にして」。それもどうかと思うがとりあえず音楽大臣が運転総理大臣に従う。
1曲目流れたのは「Amazing glace」。来た!!これは俺の持ちネタである。
 

「あ〜め〜っ、じんぐれっ!!はすぃっ!!ざさんっ」


この独特の歌い方を前から注目していたのですが、知らん人間は案の定大爆笑。
なぜか5ターンぐらいこの歌を大合唱する事に。ここは教会か!!
その後はNANAの主題歌を大合唱。しかし僕は流行歌に疎いので「眠れないよ!!」という所しかわからない。なのでそこを入れるタイミングを間違えると言う戦法で攻める。そしたら全員が「眠れないよ!!」しか歌わないと言うノリに。意味不明。


途中のICで音楽大臣不信任案を俺とNHが提出。音楽大臣を決める国会をじゃんけんで決める。結果、俺が音楽大臣に。
しかし、ほとんど洋楽or格闘家の入場曲だった為、誰も知らず。
それでも俺は一人でノリノリ。