川本真琴

川本真琴が音楽活動を再開したというニュースをふとした所で聞き、衝撃を受ける。yahooで検索!!
なるほどね。川本真琴名義での活動は終了したんですね。やはり岡村ちゃん実刑判決(執行猶予中の再犯)の影響があったんでしょうか??
とりあえず「ミホミホマコト」「タイガーフェイクファ」名義で再開したようだ。


とりあえず慌てて押入れから2作のアルバムを引きずり出す。



川本真琴

川本真琴

gobbledygook

gobbledygook

あぁ懐かしい。特に前者は穴開くほど聞き倒しましたからね。今でも僕の心の名盤のベスト5に入ってます。


この人って“天才”だと思います。何と言うか「理屈じゃない“天才”」。絶対音感という理屈はありますが、それに囚われない語感、リズム感、音楽感。


そんな天才が故の悩みを感じ取れるのが後者。完全に迷い道に紛れ込んでしまってる感がありますよね。「gobbledygook」(わけがわからない)というタイトルがそれを物語っています。確かにいつまでも“青春ポップス”を歌っているわけにもいけませんしね。
1枚のアルバムとしては決して悪い作品ではないんですが、我々リスナーは前作の“颯爽と駆けていくような”イメージを持っていますから、どうしても違和感を感じてしまう。皮肉にも初期の最後にして最高傑作「桜」が入っていると言う点がさらにそれを引き立たせてしまっています。


まぁ能書きを垂れてますが、この人の最大の魅力はやはり“声”。地声のファルセットをあれだけ安定して出せる人はそう居ないですよ。*1
そしてそんな自分の声を理解した上であんなに可愛らしい歌を作れる自己プロデュース能力*2。こんなに男が好きな女性を描けるのはこの人かつんく♂ぐらいですよ!!(笑)



ただもう32歳になられたと言う事で、あの頃のカワマコを期待するのは酷な話。(岡村靖幸イズムさえあれば不可能ではないかもしれませんが)
それでも、地道な活動をしていれば再評価される日が必ず来ると思う。
それぐらい素晴らしいミュージシャンです。

*1:実際、歌番組で歌っても口パクかと思うぐらい歌声がぶれない。

*2:「桜」以前の作品